災害時におけるハンドケアについて

2024年1月13日更新

2024年1月1日に能登半島周辺地方で
発生した地震につきまして、
被害に遭われたみなさまに
心よりお見舞いを申し上げます。

現在も大変な状況にある方もいらっしゃると思います。
また、遠方の方も心を痛めている方が
多いのではないでしょうか。

なるべくご自身の心を大切に過ごして
適切な距離感でSNSや報道から
情報を入手していただければいいなと思います。

災害時にハンドクリームは贅沢品！？

さて、そんな中、X（旧Twitter）で、
こんな話題を目にしました。
「避難所の支援物資に
基礎化粧品（ハンドクリーム）は必要か？」
というものでした。

「災害時にハンドクリームが欲しいなんて、
　おしゃれを気にしている場合ではない」
「こんな時にハンドクリームは贅沢だ！」
という意見があったようですが、
わたしはそうは思いません。

なぜ災害時にもハンドクリームが必要なのか？
非常持ち出し袋に常備してほしいハンドケア用品など
災害時のハンドケアについてまとめました。

災害時にハンドクリームは必要か？

こちらですが、結論から申し上げますと
「必要です」。
老若男女問わず必須アイテムと言えます。
冬場の特に乾燥している季節に被災した場合、
あると非常に安心なもののひとつになるかと思います。

前回のブログで保湿にはキューティクルオイルが
おすすめと書きましたが、
平常時はぜひそうしていただきたいです。
ただ、災害時のことや備蓄品として考えると
ハンドクリームが適していると思います。

まず、大前提として平常時でも、
一番最初に物に触れるのは「手」ではありませんか？
そして、どんな作業でも
指先を使ってものを掴むと思います。
基本的にその動きをスムーズにするために、
手の保湿はとても大事になってきます。

さて、それでは非常時にはどうでしょうか。
たとえば、重い物を持ち上げなければならない場面。
段ボール箱をたくさん開けなければいけない場面。

ここでは手や指先が、
あなたにとって重要な『道具』となります。
その指先がスムーズに動かない状況だったら…？

また、それよりも大変なのは「傷つく」状況です。
怪我をして皮膚が切れ、血が出てしまっている状態で、
汚れたものに触らなければならない。

その手で調理をしなければならない。
誰かに触れなければならない…
様々な人やものに触れる場合もあるでしょう。

そうなってしまったら、
感染症の心配が出てきます。

保湿されたなめらかな手肌や指先でなければ、
固くなった皮膚や爪が割れて、
怪我をしてしまうリスクが上がります。

免疫機能が弱いお子さんやご高齢の方、
基礎疾患をお持ちの方がそばにいることもあるでしょう。
ハンドクリームを塗る、それだけで
感染症対策にもなることを知ってください。

乾燥してカチカチに固くなった皮膚に、
なかなかハンドクリームはうまく乗らないでしょう。
また、そのような皮膚はとても傷つきやすくなっています。

怪我をすれば、作業もしにくくなるでしょう。
少しでもスムーズに作業するために、
普段からこまめな保湿をしていただくことは
災害時にも必ず役立つはずです。

非常持ち出し袋に用意してほしいハンドケア用品

上記を踏まえて、非常持ち出し袋に用意してほしいものを
３つご紹介します。

無香料のハンドクリーム

平常時は、いい香りのハンドクリームで
癒されることも大切です。
ただ、不特定多数の方が出入りするような
避難所で使うことを考えると、
無香料のものをおすすめします。

「いざというとき、いつもの香りがあると安心する」
と思われる場合は、微香性のものをどうぞ。
自分が癒される香りはどんなものか決めておくのも
心の安定につながるでしょう。
また、自分が香りを楽しめる程度に香るもの
（周囲まで香りが及ばないもの）を
普段から選んでおいていただくといいかなと思います！

非常持ち出し袋に入れることを考えると、
小さなものでかまいません。
メーカーなどは問いませんが、
できれば使う時までシュリンク包装
（薄いビニールに包まれている）などですと、
鞄の中で漏れる心配がなくて安心でしょう。

手袋

災害時は断水してしまうなど、
なかなか頻繫な手洗いが
難しいこともあると思います。
そんな時、手袋をして作業していただくと、
汚れや怪我の防止に繋がります。

余裕があれば、
・ゴム手袋（ニトリル手袋）
・綿手袋
・軍手
がそれぞれ用意できていると安心ですね。

また、災害時に慣れない手袋で困らないように、
普段から手元を保護するためにも、
作業時に手袋をつける習慣があると
なおいいでしょう。

ティッシュペーパー

頻繫な手洗いが難しいときに大活躍なのが、
ティッシュペーパーです！
ハンドケアになんで？と思うかもしれません。
また、拭くならウエットティッシュがいいのでは？
というのもあるでしょう。

ただ、非常持ち出し袋に入れっぱなしにしておく
ということを考えると、
ウエットティッシュだと状態によっては、
中の水分が揮発してしまうことがあります。

ペットボトルの水があれば、キャップ半分程度の少量の水で
ティッシュ１枚を濡らして手を拭きましょう。
それだけで、簡易な感染症対策にもなりますよ。

災害時にハンドケア製品は必須

普段からできるハンドケア対策と合わせて
災害時の事例、非常持ち出し袋に
用意してほしいものをお伝えしました。

現在も眠れぬ夜を過ごされている方や
これから対策していきたい方のお手伝いに
なりましたら幸いです。

一日も早く、日常が取り戻されることを願っております。

手肌や指先のこと、爪のことで悩んだら、
ぜひお近くのネイリスト、ネイルサロンに
気軽に相談してみてくださいね。

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